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災害ボランティアに参加してきました。
災害ボランティアに参加してきました。
2024.09.09
- アプト通信
能登半島地震に関わる、災害ボランティアに参加してきました。
立秋を過ぎても暑い日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は私と副社長の猪爪と共に、8月4日に行われた能登半島地震に関わる、氷見市の災害ボランティアに参加してきた様子をご紹介いたします。
能登半島地震
令和6年元日に発生した能登半島地震。能登半島の付け根に位置する氷見市でも震度5強を観測し、家屋の倒壊や道路の隆起、市全域にわたる断水などの被害がありました。8月の現在でも倒壊した家屋が残っており、災害から日常生活への移行は依然として困難な状態です。
公費解体待ちの家屋たちです。氷見市内にはこの様な建物が点在しています。
ニーズの変化
私は支援センター立ち上げ当初から、定期的にボランティア活動に参加していますが、発災から3月頃までは主に災害ゴミの搬出、倒れた灯篭や石垣、ブロックの撤去、液状化した土砂の撤去、泥かきなどが中心でした。4月頃からは公費解体に伴う家屋の撤去と、それに伴う家財の搬出作業が主な内容となっています。
今回の活動も家財の搬出作業です。氷見市中央町にある災害ボランティアセンターです。8月4日で活動開始から208日、現在でもボランティアのニーズがあるのが分かります。
家財の搬出作業
当日は9時から受け付け、9時30分作業開始です。集まった9人のメンバーと市の運営スタッフの計10人での活動でした。
今回、依頼のあった御自宅も公費解体が決まっており、タンスやテーブルなどの木質系のもの以外の家財道具の運び出し作業を行います。事前に運営スタッフさんが依頼者のニーズ、問題点を洗い出してくれたおかげで、作業は非常にスムーズに進んでいきました。家財を家から運び出すチームと、それを分別しつつトラックに積み込むチームに分かれ作業を進めます。ボランティアの皆さん、慣れている人達ばかりなのか、非常にテキパキと作業が進んでいきます。たまっていた家財が目に見えて片付いていきました。運び出す品の中には家族の思い出の品もあり、そのような場合は依頼者の判断を伺いながらの動きになります。ただ処分する品の中には、写真のようなものもあったりして少し切なかったです。
屋内での作業がメインとはいえ、この日の最高気温は36℃。こまめな水分補給を行いながらの作業です。
写真は私。
副社長の猪爪です。
ボランティア活動の温度差
移動中に他のボランティアの方々とも話をしました、ボランティア活動に対する関心には大きな温度差があると感じます。実際に取り組んでいる人が限られており、関心を持たない方が多いのが現状です。市の運営スタッフの方によれば、1月には多い時で100人以上の参加者があったそうですが、最近では休日でも10人ほど、平日には1~3人しか集まらない状況だそうです。
このように、災害の惨状や悲劇も時間とともに「風化」していくのだと感じます。今回の活動は私個人のエピソードでしたが、現在、弊社アプトシンコーは能登半島での仮設住宅作業に取り組んでいます。少しでも元の生活に近づけるよう、また少しでも安心して生活できるように、今後も復興に関わる仕事を優先して取り組んで参りますので、引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
追伸
今回のボランティア活動の後、能登輪島に行ってきました。復興が徐々に進んでいるものの、まだまだ解体待ちの建物も多く、見方によっては震災直後と変わらないように見えてしまうのが実情です。復旧、復興への道のりは遠いと言わざるを得ないのが現状ですが、私個人としても出来る事を行っていきたいと思います。
生産部 梶 晋平